早朝に目覚めた日には

I'll charge my energy at the morning ritual.

【朝活×読書】一気に読了!保江邦夫さん著・愛の宇宙方程式

※本ページはプロモーションが含まれています※

 

メリークリスマス!

先日、久しぶりに夜更かししてまで一気に読んでしまった、ノートルダム清心女子大学教授・保江邦夫さんの本「愛の宇宙方程式」。いやあ、本当にめちゃくちゃ面白かったです。読みながら「はっはっはっ」と声に出して笑ってしまうほど、心がウキウキ・ワクワクする素晴らしい本でした。

 

 

こんな本がサブスクで読み放題だなんて…なんて素晴らしい時代になったのでしょう!感動してつい記事にしてしまいました。

 

横向きの女性が自分のイメージで色とりどりの世界を広げていく愛と真理について考えさせられるような画像

 

この本、前書きからものすごく魅力的で、だれが書いたのかとチェックしたら矢作直樹先生(東大医学部教授)でした。うんうん、妙に納得。

 

 

愛の宇宙方程式

今回は単なる読書感想文ですが、備忘録的に、気になった部分だけ引用を残していきたいと思います。

 

ジュネーブ大学

ジュネーブ大学に行ってまず驚いたことは、みんながろくに研究をしないことでした。(中略)「論文を書くといっても、そのアイデアがあれば書けるけど、いつもはないだろう。それとも、日本人はつねにアイデアがあるのか。けれど、アイデアが生まれたときはみんな必死になるよ」(中略)

 

日本では、研究を勉強の延長と位置づけていました。毎日長時間コツコツと勉強して、それを覚え、その延長に研究もあるといわれていました。(中略)

 

スイスではいつもはほとんど遊んでいますが、いったんアイデアが生まれたり、ひらめきがあったときには、それに徹底的に集中します。数日間眠らず、研究室の明かりが消えることはありません。

 

日本人って真面目なんですよね、結局。私を含めた多くの日本人が、

 

働かざるもの食うべからず!

 

みたいな思想を幼少期から植え付けられて育っているので、ぐうたら生活をしていると罪悪感が芽生えます。グローバル社会になって、日本の生産性の低さが際立って悪目立ちしているのは、この精神性があるからでは?と思っています。

 

スイスの不思議

彼女は外交官の奥さんでした。渡航前に、外務省の通達事項で「ジュネーブでは子供ができるから気をつけてください」と言われていたというのです。その方は、まさか自分がこの歳で関係ないと思っていたにもかかわらず、赴任してきた直後、ほんとうに子供ができたというのです。

 

ええーっ?どういうこと?日本の少子化を憂いていた中で、こんな不思議な話があるとは全く知りませんでした。

 

その背後に何があるのか、俄然興味を持ち、私が周囲に聞きまわったのはいうまでもありません。意外にも、スイス人はそのことを知りませんでした。「ジュネーブにいるからといって、とくに出生率が高いわけじゃないよ」と。土地の物知りに聞いてもらったところ、どうも水が原因しているらしいとわかりました。

 

水!そうか、水か!人間の身体は6割が水でできていますし。

 

スイス人は水道水を飲まない。けれど日本人は長年の習慣から、水道をひねると、無臭のきれいな水が出てきますから、そのまま飲用します。これがまた日本の水よりずっとおいしいのです。そのため、その水の影響を受けて、日本人に子供ができるということがわかりました。

 

すごい、これだってすごい発見ですよね。でも、なぜ、スイス(モンブランの伏流水)が効くのでしょうか。

 

モンブランの雪が解けて伏流水になってジュネーブに来るまでにどのくらいの時間がかかるか。水道局に詳しいデータがあり、解けて2日以内の水が提供されていました。

 

水は、氷から液体の水になる間に、すべてが完全に離ればなれとなった水分子になるわけではありません。平均すると10個ぐらいの水分子が集まって大きめの水分子集団を作って水となっています。それが日光に当たったり、日数が経つと、水分子集団がさらに壊れて水分子が離ればなれになったふつうの水になりますが、雪解けして2日くらいでは、水分子がまだくっつき合っている状態です。

 

ほうほう、人間の目では見えないミクロの世界のお話ですね。

 

すべての自然現象が春に芽吹くのはなぜか。春の水は、少し前までは雪や氷だった、解けたばかりの水だからです。生命力を蘇らせるのはこの解けたばかりの水なのだと私は推察したのです。

 

面白い!きっとそうに違いない!いや、間違いなくそうだ!このパートを読んで、私はめちゃくちゃ興奮してしまいました。人間と自然の共存について、私はこんなに明確な文章を読んだことはありませんでした。

 

 
院生からキリスト教を学ぶ

ジュネーブ大学で、私は一人の院生を任されるようになりました。彼の名はジャンクロード・ザンブリニ。(中略)彼はカトリック信者です。「おまえは仏教徒でキリスト教のことをよく知らないだろうから、自分がキリスト教およびキリスト教をバックにしたヨーロッパ文化の背景を教えたい」というのです。

 

特別教わりたくもなかったのですが、彼がそれを話している間は、私はうなずきながら、ただワインを飲んでいればいいなと思い、承諾しました。

 

私が声に出して笑ってしまった箇所です。保江さんのユニークなキャラが文章にあふれ出しているように感じました。特別教わりたくもない、面白い表現です。

 

そして、保江さんはザンブリニくんに連れられて、宗教問題と労働問題の背後にある哲学を専門にするドゥ・ロービエ教授と出会いました。教授は神父さまでもありました。

 

国連のカフェでランチを共にしたとき、何を話していいかわからない保江さんは、当時流行っていた「エクソシスト」という映画について話題を振ってみたそうです。すると、ロービエ教授は「ある意味、困ったものです」と真剣な顔をして、こう話を続けました。

 

あの映画の中で描かれているエクソシスト、あれは大嘘です。それがいちばん困ります。あのような敬虔な神父にエクソシストは無理です。エクソシストと悪魔との闘いはほんとうに物理的な闘いです。それに加えて心理的な誘惑、霊的な誘惑がいっぱいありますから、映画に出てきたような神経の細い神父では、すぐに悪魔に負けてしまいます。

 

エクソシストとは「悪魔祓い」のことですが、悪魔という目に見えない存在との闘いが物理的なものとは非常に驚きです。キリストの世界というのはすごいものです。そして、当然ながら保江先生は、本当のエクソシストとはどんな方なのか?という質問を投げました。

 

 

じつは飲む、打つ、買う、この世の男性の三悪を毎日やっている、とんでもない神父なのです。姿形はでっぷりと脂ぎって、その神父が受け持っている教区の人からは、上部の教会やバチカンにあんな破戒僧は早く辞めさせて、まともな神父さんを送ってくださいと毎回嘆願書が届く、そんな人物がじつはエクソシストです。

 

悪魔でさえも驚くような、日頃から人間の三悪をこなしているような人でないと、とても悪魔に勝てるわけがないそうです。いやー、面白いですよねー。

 

■ちょっとブレイク■

Kindle Unlimitedはご存じですか?月額980円で100万冊以上の本が読めるサービスです。このサービスはマジで神です!Kindle Unlimitedは初月無料で体験できますので、知欲が豊富な方は是非お試しください。

■体験はこちらからどうぞ → Kindle Unlimitedの無料体験はこちら

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

まだまだ書きたいことはいっぱいあるのですが、下手したら写経のように全部を引用で書き写してしまいそうな勢いなので、この辺でいったん締めたいと思います。

 

長年読書を趣味にしていますが、久しぶりに夜中までノンストップで読んでしまった本です。朝活ブログを運営しているというのに、翌朝は寝坊してしまったことはいうまでもありません。そこは反省しつつ、でも面白い本に出会えて本当に良かった。これだから本のサブスクでの読み散らかしがやめられないのです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

よろしければ、スター・コメント・読者登録をよろしくお願いいたします!